恋愛の近代史・後編 / 1970年代から2025年へ
恋愛しなければ、自分の人生を始められなかった時代が終わったのではないか
好きな相手を自分で選ぶ自由が広がった日本で、なぜ今、恋愛や結婚を望まない人が増えているのか。田中美津、伊藤公雄、上野千鶴子、山田昌弘の生き方と調査を通じ、夫・妻・稼ぎ手・家庭という人生の標準が変わるまでをたどる。
テーマ・アーカイブ
一人の人生だけでは見えない。問いが誰から誰へ渡り、どこで分かれ、何を残したのか。ヘーゲル先生の図書館の人物を、テーマという横糸で読み直します。
01 / テーマ
人物が増えるたび、テーマの地図も少しずつ深くなります。
恋愛の近代史・後編 / 1970年代から2025年へ
好きな相手を自分で選ぶ自由が広がった日本で、なぜ今、恋愛や結婚を望まない人が増えているのか。田中美津、伊藤公雄、上野千鶴子、山田昌弘の生き方と調査を通じ、夫・妻・稼ぎ手・家庭という人生の標準が変わるまでをたどる。
恋愛の近代史・前編 / 明治から戦後へ
「好きな人と結婚する」は、いつから自由な人生の象徴になったのか。北村透谷、巌本善治、与謝野晶子、平塚らいてう、厨川白村の言葉と暮らしをたどり、「家」から恋愛結婚へ向かった近代日本の複雑な歩みを読む。
第一次世界大戦から現代へ / 帰還と、その後の人生
戦争が終わり、家に帰った兵士たちは、その後どう暮らしたのか。大岡昇平、レマルク、ユンガー、ティム・オブライエン、バオ・ニンらの仕事、家族、著作をたどり、「普通の生活に戻る」とは何かを考える。
第一次世界大戦 / 志願兵 / 徴兵制
1914年、英国では徴兵制がないのに若者たちが軍へ志願した。入隊を選んだ詩人、仲間と申し込んだサッカー選手、戦争を止めようとした人たち。人生の場面と当時の募集活動をたどり、なぜ「行く」が自然な選択になっていったのかを考える。
恋愛 / 翻訳語 / 明治 / キリスト教
日本人は明治になるまで人を愛さなかったわけではない。「恋」も「情」も「愛」も昔からあった。それでも西洋の love と出会った明治の日本では、「愛」の意味が組み替えられ、「恋愛」という言葉が広がっていく。ヘボン、中村正直、巌本善治、北村透谷、内村鑑三、与謝野晶子の人生を通して、言葉だけでなく、人と人との関係の捉え方がどう変わったのかをたどる。
経済民主主義 / 企業民主主義 / 大量生産 / チェーンストア
「経済の民主化」とは、会社の意思決定に参加できる人を増やすことなのか。それとも、一部の人に限られていた豊かな暮らしへ、大多数が手を届かせられるようにすることなのか。フリッツ・ナフタリ、ロバート・ダール、ヘンリー・フォード、渥美俊一を通して、経済民主主義の二つの方向を考える。
心理学の歴史 / 実験心理学 / 精神分析 / 行動主義 / ゲシュタルト心理学
心理学は、1879年に突然できた学問ではない。心を測るヴント、意識を流れとして捉えたジェームズ、無意識を読もうとしたフロイト、心をいったん科学の外へ出したワトソン、全体の組織を見たケーラー。5人をたどると、心理学の基礎は『心とは何か』よりも『何を証拠として心を研究するのか』をめぐる論争から作られたことが見えてくる。
ストア派 / 自由意志 / 自己効力感 / 自己啓発
努力は人生の結果を保証しない。それでも、習慣、能力、人間関係、環境への働きかけによって、次に選べる手を増やせることはある。エピクテトスからウィリアム・ジェームズ、バンデューラ、コヴィー、メル・ロビンズまで、人間は『自分の力がどこまで届くのか』をどう考えてきたのかをたどる。
人間関係 / ストア哲学 / 自己啓発
「相手を思い通りにしようとしない」という知恵は、昔から同じ形で存在したわけではない。約2000年前のエピクテトスから、ニーバーの「平静の祈り」、自己分化、影響の輪、そしてメル・ロビンズまで。哲学・宗教・心理学・自己啓発へと、同じ悩みへの答えがどう翻訳されてきたのかをたどる。
デザイン / 商売 / ブランド / 経営
良いデザインは、本当に商売を強くするのか。売上を保証する魔法ではない。けれど、新しさを受け入れられる形にし、欲しくなる理由をつくり、企業が違いを生み続ける仕組みを整え、商品の意味を変え、ときには『変えない』という判断までつくる。20世紀のデザイナーたちの仕事から、デザインが商売の何を変えるのかを考える。
恋愛 / 結婚 / 権力 / 人物史
偉人の伝記を読むと、なぜこれほど浮気や複数の恋愛が出てくるのか。偉業を成し遂げる人には本当に浮気しやすい何かがあるのか。それとも、機会、権力、関係のルール、時代の婚姻制度、そして記録の残り方がそう見せているのか。7人の人生と現代の関係研究から考える。
心理学 / 知能研究
IQは何を測っているのか。「頭の良さ」は一つなのか、いくつもあるのか。スピアマン、サーストン、キャッテル、ホーン、キャロルの5人をたどりながら、100年以上続いた知能研究の問いを読む。
心理学 / 行動遺伝学
IQや「頭の良さ」はどこまで遺伝するのか。ゴルトン、スピアマン、ジェンセン、フリンの4人をたどりながら、遺伝率が何を意味し、なぜ「生まれつき○%」や「努力しても変わらない」という意味ではないのかを読む。