伝記漫画・映画で下準備をする
まずは著者を題材にした漫画や映画に触れて、視覚的に著者の背景や生きた時代をイメージする。これが、Step 2以降で著者の本を読むときの土台になる。
「詳しく調べる」のではなく、その人がどんな時代を生き、何にぶつかった人なのかをざっくり掴む。
ヘレン・ケラーや福沢諭吉など、興味を持った人物の伝記漫画や映画を見る。
本を「知識を受け取るもの」ではなく、著者と対話するための場所として読む。
人生に迷ったとき、ひとりで答えを出そうとせず、先人の経験と言葉を借りながら考えるための読書法です。
人生に迷ったとき、自分だけで答えを見つけるのは簡単ではありません。そんなときは、本に問いかけてみてください。
著者が何を見て、何に迷い、なぜその言葉を書いたのか。そう考えながら読むことで、先人の知恵や経験を借り、自分なりの答えを見つける手がかりが得られます。
これは、ただ知識を吸収するための読書ではありません。先人との対話です。
この読書法の目的は、本をたくさん理解することだけではありません。他人を通して、自分を知ることです。
何が好きなのか。何を大切にしたいのか。どんな人生を送りたいのか。私たちは、自分をじっと見つめれば答えが出ると思いがちです。
誰かの考えに「それは違う」と感じる。反対に、「自分もそう思う」と強く共感する。その瞬間、自分が何を大切にしているのかが少しずつ見えてきます。
その人が何を経験し、何に迷い、何を選び、なぜその言葉を書いたのかを知る。すると、本の向こう側に、一人の人間が立ち上がってきます。
その人と対話することで、自分自身が見えてくる。
これが、この読書法の中心です。
基礎編では「著者と話せるところ」まで。応用編では、著者を一人の人間として捉え、その意図を読み、自分の言葉へ戻していきます。
著者の人生を少し知り、その人が書いた本を読み、問いかける。
最初から難しい読解技術はいりません。
まずは著者を題材にした漫画や映画に触れて、視覚的に著者の背景や生きた時代をイメージする。これが、Step 2以降で著者の本を読むときの土台になる。
「詳しく調べる」のではなく、その人がどんな時代を生き、何にぶつかった人なのかをざっくり掴む。
ヘレン・ケラーや福沢諭吉など、興味を持った人物の伝記漫画や映画を見る。
漫画や映画でざっくりとした人物像や背景がつかめたら、その人の自伝や著作を読む。いきなり著作に挑むよりも、著者の思想や人生観が感じられる読書になる。
文章だけを見るのではなく、「この人が、この人生の中で書いた言葉」として読む。
福沢諭吉の『学問のすゝめ』や、夏目漱石の『こころ』を読む。
本を読むときは、「なぜこう書いたのか?」と著者に問いかけるように読む。著者がその時代背景の中で何を考え、何を伝えたかったのかに注目する。
分からない箇所で止まってよい。「これってどういうこと?」と著者に聞くように読む。
「なぜ福沢諭吉は『門閥制度は親の敵でござる』と強い言葉を使ったのか?」と問いかける。
具体的にどうやって読めばいいのかと思い、世界中で最も読まれてきた書籍の一つである「聖書」を使って、例を出してみます。私はキリスト教徒ではありませんが、この「マルタとマリア」の話を初めて聞いたとき、不思議な話だなと思い、なぜか深く記憶に残りました。
イエスがある村を訪れると、マルタという女性が家に迎え入れました。マルタは客をもてなすため、料理や支度に忙しく働いていました。一方、妹のマリアはイエスのそばに座り、その話を聞いていました。
忙しさに耐えかねたマルタは、「私ひとりが働いているのに、妹は手伝ってくれません。手伝うように言ってください」と訴えます。
するとイエスは、マルタが多くのことを気にかけていることを受け止めながら、「本当に大切なことは一つだ。マリアはその大切なものを選んだ」と答えました。
正解を当てるのではなく、自分の考えを見つける。
たとえば「仕事を放り出していいの?」と感じたなら、自分は“責任”や“役割を果たすこと”をかなり大切にしているのかもしれない。反応を手がかりに、自分の価値観を言葉にしていきます。
書かれている内容を「正解」として受け取らず、その言葉を書いた人と時代まで読む。そして、最後は自分の言葉に戻します。
書かれている内容を絶対の真実として受け止めるのではなく、著者も一人の人間だということを忘れずに読む。著者の生きた時代や経験を考えると、文章が立体的に見えてくる。
「この文章は誰が、いつ、どんな経験の後に書いたのか」を考える。
ヘレン・ケラーの家庭教師サリヴァンの行動に対して「自分だったら同じように行動できるか?」と問う。
「なぜ著者はこの物語をこの展開にしたのか?」と考えながら読む。小説や物語にも、時代の価値観や社会情勢、著者個人の思考が隠れている場合がある。
書かれた内容だけでなく、「なぜこの書き方を選んだのか」へ視線を移す。
『こころ』で「なぜ漱石はこの結末を書いたのか?」と考える。
本を読み終えたら、感じたことや考えたことを自分の言葉で表現する。文章にまとめたり、誰かと話すことで理解が深まり、読書で得た気づきが自分の中に定着する。
「著者はこう言っていた」で終わらず、「自分はどう考えるか」まで言葉にする。
SNSで読書感想を投稿したり、友達に話してみる。