深く読む読書術
著者とおしゃべりする読書法
人生に迷ったとき、自分だけで答えを見つけるのは簡単ではありません。
そんなときは、本に問いかけてみてください。
「これってどういうこと?」
「これって本当?」
「なぜこんなことを考えたのか?」
こうして読んでいくうちに、自分の悩みや問題を解決し人生の先を示すコンパスが手に入るはずです。
これは普通の読書法ではありません。先人たちとの対話です。先人の知恵や経験を借りることで、自分なりの答えを見つける手がかりが得ることができるのです。
こういった読書は一見すると変わった方法に見えるかもしれません。
しかし、この読書法は強力な力を持っています。しかも、一度やり方さえ分かってしまえば誰だってできる方法でもあります。
これから紹介する基礎編と応用編で示すポイントに注意しながら、本を読むだけでいいのです。
そうすれば、いままでの知識の吸収する読書から、自分自身と向き合う時間へと変わることになるでしょう。

基礎編
まずはこれだけで悩みの7割は解決
Step 1
伝記漫画・映画
で下準備をする
まずは漫画で描かれた伝記や映像作品にふれることで、ざっくりと背景を把握する。
Step 2
著作や自伝・伝記
を読む
漫画で読んだ人の著作を読む。余力があれば、自伝・伝記に挑戦する。
Step 3
著者と対話するように読む
読書中に「これってどういうこと?」と問いかけるながら読むことで、著者と対話しながら読書する。
基礎編の詳細
1Step 1 伝記漫画・映画 で下準備をする
まずは著者を題材にした漫画や映画に触れて、視覚的に著者の背景や生きた時代をイメージする。これが、Step 2以降で著者の本を読むときの土台になる。 例: ヘレン・ケラーや福沢諭吉など、興味を持った人物の伝記漫画や映画を見る。
2Step 2 著作や自伝・伝記 を読む
漫画や映画でざっくりとした人物像や背景がつかめたら、その人の自伝や著作を読む。いきなり著作に挑むよりも、著者の思想や人生観が感じられる読書になる。 例: 福沢諭吉の『学問のすゝめ』や、夏目漱石の『こころ』を読む。
3Step 3 著者と対話するように読む
本を読むときは、「なぜこう書いたのか?」と著者に問いかけるように読む。著者がその時代背景の中で何を考え、何を伝えたかったのかに注目することで、ただ読むだけじゃ得られない深い理解が生まれる。 例: 「なぜ福沢諭吉は『門閥制度は親の敵でござる』と強い言葉を使ったのか?」と問いかける。
応用編
根本的に悩みを解決したいなら
Step 4
著者の存在を意識する
著者の意図を考えることが重要。
Step 5
著者の意図を読む
「なぜ著者はこの物語をこのように描いたのか?」と考えながら読む
Step 6
誰かに話したり
文章を書いたりする
読んで感じたことや著者との対話から得た自分なりの考えを誰かに話したり、書いたりする
基礎編の詳細
1Step 4 著者の存在を意識する
書かれている内容を絶対の真実として受け止めるのではなく、著者も一人の人間だということを忘れずに読む。著者の生きた時代や経験を考えながら読むことで、書かれた内容がより立体的に見えてくる。 例: ヘレン・ケラーの家庭教師、サリヴァンの行動に対して「自分だったら同じように行動できるか?」と自分に問いかけてみる。
2Step 5 著者の意図を読む
「なぜ著者はこの物語をこの展開にしたのか?」と考えながら読む。これは一見理由があって書かれたわけではない小説や物語といった本でも応用することができる。というのも、一見関係ないような文章であっても、時代の価値観や社会情勢、著者の個人的な思考が隠れている場合が多いからだ。そこに目を向けることで、物語の奥深さに気づくことができる。 例: 『こころ』で「なぜ漱石はこの結末を書いたのか?」と考える。
3Step 6 誰かに話したり 文章を書いたりする
本を読み終えたら、感じたことや考えたことを自分の言葉で表現する。文章にまとめたり、誰かと話すことで理解が深まり、読書で得た気づきが自分の中に定着する。 例: SNSで読書感想を投稿したり、友達に話してみる。
おすすめの著作
おしゃべりするための著作を見つけるために